独立する前に知っておきたい!美容室経営「成功の法則」と失敗パターン

美容師で転職を考えている人の中には、「将来独立してサロンを開業したい」というプランを持っている人もいるでしょう。
コンビニ以上に競争が激しいといわれる美容室業界で、経営に成功するためにはどうすれば良いのでしょうか。
独立を視野に入れている美容師の人を対象に、経営に成功する美容室と失敗する美容室の特徴を挙げ、独立に必要な準備には何があるのか、お伝えします。

1)経営に成功する美容室の特徴
2)経営に失敗する美容室の特徴
3)独立に必要な準備と「成功の法則」
4)経営の知識を身に付けながら独立準備を

経営に成功する美容室の特徴

経営がうまくいく美容室には、お客さまの目線で物事を考えている、従業員を大切にしているなどといった特徴があります


【お客さまの目線で考えている】

経営状況の良いサロンは、お客さまの目線で考えた店づくりを行っています。

美容室の経営が成り立つのは、来店してくれるお客さまがあってこそ。

どんな店ならお客さまが入ろうと思うのか、お客さまはメニューにどんなことを望むのか、お客さまの立場で考えています。

例えば、店は入りやすく清潔感のある外観のほうが、お客さまに入店してもらいやすくなります。

お店の中の雰囲気も清潔感があり、「また来たい」と思ってもらえるような心地よさが大切です。

また、カットやパーマの料金はいくらなのか、オプションメニューには何があるのか、セットメニューの場合は割引があるのかなど、お客さまが美容室を選ぶときには、メニューの料金も気にします。

経営に成功している美容室の中には、料金の表示価格は税込みにするのかどうかといった細かい部分まで、「お客さまがわかりやすいか」という点に気を付けている店があります。


【集客がきちんとできている】

新規顧客を集めるための宣伝を欠かさず、集客をきちんと行っています。

チラシの作成や配布、ホームページ・ブログ・Facebookページからの情報発信など、費用対効果も考えて宣伝します。

美容室を経営する上で、リピーターは新規顧客以上に大切な存在です。


【従業員を大切にしている】

美容室の経営は、従業員のサポートなしでは成り立たないもの。

従業員を大切にしていることも、うまくいっている美容室の特徴と言えます。

例えば、毎月きちんとした給料を支払い、利益に応じて賞与や報酬を出すと、従業員は「もっと頑張ろう」という気持ちになります。

従業員がミスをした場合でも冷静に向き合える「人間力」を備えている経営者には、従業員がついていきます。

従業員のモチベーションが上がると、お店の雰囲気も良くなり、リピーターが増えて売上アップにつながり、従業員に還元することができるという好循環が生まれます。


【経営者として経営の勉強をしている】

経営に成功している人の多くは、独立前から経営やマーケティングを勉強しています。

美容師としての技術力や接客力と、美容室を経営するのに必要な知識や能力は、まったく別物です。

経営の知識を学んでおくと、開業後の資金のやり繰りにも対処することができます。

経営に失敗する美容室の特徴

経営に成功する美容室に特徴があるように、経営に失敗してしまう美容室にも特徴があります


【利益のことしか頭にない】

儲かっても従業員に還元しない、高額なメニュー設定をするなど、経営者が自分の利益しか考えていないのでは、失敗は目に見えています。

従業員が長く働いてくれなければ、安定した経営はできません。

また、価格に見合ったサービスを提供していないと、お客さまも離れていきます。


【経営がワンマンである】

トップダウンの経営で従業員を大切にしていないと、従業員のモチベーションが下がってお店の雰囲気が悪くなり、客足が落ちるという悪循環に陥ることも。

ミスをした従業員を感情的に叱るような経営者では、従業員がついていかないでしょう。


【経費の節約ができていない】

美容室の場合、電気や水道の他にも、機材、消耗するシャンプーやトリートメントなど、さまざまな経費が発生します。

経費がかさむと収益が出にくくなり、経営が傾いていきます。

光熱費の料金プランを変更する、少しでも安いリース機材を利用するといった工夫をして経費を節約しないと、経営は立ち行かなくなるでしょう。


【経営者としての知識がない】

サロンでナンバーワンの実績を誇るトップスタイリストだったとしても、必要な知識がなければ、美容室の経営はうまくいきません。

きちんとした売り上げ戦略を立てたり、資金のやり繰りを計算したりできなければ、売り上げが伸びず、経営は圧迫されていきます。

独立に必要な準備と「成功の法則」

美容師が独立するまでの流れを確認し、必要な準備と成功の法則を知っておきましょう


【独立するまでの流れ】

独立までの一連の流れについて、一例をご紹介します。実際は前後したり、同時並行して進めたりすることもあります。

計画を立てる

まずは、どんなサロンを出店したいかという「事業計画」を立てることから始めます。

しっかりとした計画を立てれば、開業後に経営を見直すときなどにも役立ちます。

いい加減な計画を立ててしまうと、壁にぶつかったときに立ち往生してしまいます。

<事業計画とは?>

「事業計画」は、サロンを開業するにあたり自分の考えをまとめ、言葉と数値で具体的な計画内容を表した文書です。

「自分自身の経歴と実績」「開業の動機や目的」「サロンコンセプト」「ターゲット(年齢層や男女の比率など)」「立地条件」「店舗イメージ」「提供するメニュー」「資金計画」「開業後の収支予測や目標」など、できるだけ具体的に開業したい店舗のイメージをまとめていきましょう。

なお、「資金計画」とは、自己資金はいくらにするのか、どこから借り入れするのかなど、開業に必要な資金に関する計画を指します。


必要に応じて融資を受ける準備をする

資金が足りない場合は、借り入れの準備をします。

美容室の開業で一般的に利用されている融資機関は「日本政策金融公庫」です。

融資に際しては事業計画書を提出し、審査を受けます。

融資する側が重視するポイントは、きちんと返済できるかどうかです。

経営者の技術や経験に不足がないか、開業に必要な資金について現実的な計画を立てているか、といったことが事業計画書では見られます。


開業に向けて動く

事業計画を作成し、資金調達の目途が立ったら、開業に向けて具体的に動きます。

店舗の立地と物件を選定したら、内装デザインを決めます。美容室に必要な機材や道具も揃える必要があります。

費用に応じて、リース機材も検討します。

一人で運営する場合を除き、オープン時に欠かせないのがスタイリストとアシスタントです。

チラシを配布したり、ホームページを開設したりするなど、集客方法も考えます。


【独立後に失敗しない「成功の法則」】

美容室を経営する上で必要とされるのは、経営についての知識とセンスです。

一つの店を運営するためにかかる経費や人件費、税金についてなど、経営について勉強することを怠らないようにしましょう。

開業したサロンを維持していくためには、顧客を確保して売り上げにつなげなくてはなりません。

新規のお客さまに足を運んでもらい、リピーターになってもらうための戦略を立てるのが、経営者としての腕の見せ所です。

お客さまにとって本当に良いサービスはどのようなものか、メニューの料金はどれくらいが良いのか、お客さま目線を忘れずに戦略を立てましょう。

経営の知識を身に付けながら独立準備を

美容師として独立し、美容室を開業するまでには長い道のりがあります。

開業後さらに成功するためには、集客方法をどうするか、従業員の意欲をどう高めるか、利益をどう上げていくかについて考え、しっかりとした経営を行うことが重要です。

もし、将来独立をプランしているなら、日々の業務に励みつつ、まずは経営について勉強することをおすすめします。

そのときは今回ご紹介した、経営の成功例と失敗例を参考にしてください。



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