美容師のアシスタントとは?下積み時代の気になる仕事内容と待遇

美容師でスタイリストを目指す第一歩、それがアシスタントです。
下積み期間と言えるアシスタントの仕事は、先輩スタイリストのサポート業務から雑務まで多岐にわたっています。
ここでは、美容師のアシスタントがどんな仕事をしているのか気になっている人のために、仕事内容や待遇、直面しやすい悩みなどをご紹介します。
スタイリストになる上で欠かせないポイントにも触れるので、ぜひチェックしてください。

1)アシスタントの位置づけ
2)アシスタントの仕事内容
3)アシスタントならではの悩み
4)スタイリストになるには
5)アシスタント時代の苦労を経て、憧れのスタイリストへ!

アシスタントの位置づけ

美容師の世界でアシスタントとスタイリストの位置づけは明確に違います。アシスタントとスタイリストそれぞれに求められている役割を確認しましょう

【美容師のアシスタントとは】

美容師の専門学校を卒業して免許を取得した後、就職が決まれば美容師として美容室に勤めることになります。

しかし、美容師として勤務し始めても、はじめのうちはお客様の髪をカットしたり、カラーをしたりすることはできません。

じれったく思う人も多いかもしれませんが、まずは全員アシスタントからスタートします。

アシスタントとは「助手」という意味で、文字通り先輩のスタイリストをサポートするのが主な仕事です。

スタイリストとアシスタントの位置づけは以下の通りです。


スタイリスト

カットやカラー、パーマなど、サロン内のメニュー全般について、最初から最後まで一人でお客様を担当できる経験と技術力のある美容師のこと。


アシスタント

カットやカラー、パーマなどの技術力がサロンの定める水準に達しておらず、スタイリストによる指示の下でサポートを行う美容師のこと。


【スタイリストをサポートしながら技術を身に付ける】

アシスタントは技術的に未熟な点が多いため、お客様の施術を自分一人で担当することができません。

そのため、下積み期間として先輩スタイリストの補助業務を行い、技術力の向上に努めます。

サポートが中心とはいえ、成長するには受け身の姿勢でスタイリストの指示を待つだけではなく、自分から臨機応変に行動することが大切です。

お客様や先輩スタイリスト、店舗全体の状況をよく見て、サポートが必要なところはないかを常に考えながら行動する力も求められます。

アシスタントの仕事内容

修業時代のアシスタントには、幅広い仕事が与えられます。スタイリストのヘルプや接客、雑務など、どれも大切な業務です。業務外には施術の練習も行います

【スタイリストのヘルプ】

サロンに就職後の下積み期間は、一般的に2年〜5年ほどとされています。

多岐にわたるアシスタントの仕事の中でも、メインの業務は先輩スタイリストのサポートです。

指示の下、カラーやパーマに使う薬剤や道具を準備したり、シャンプーをしたり、ブローの手伝いなどを行います。

スタイリストのサポート業務はアシスタントにとって貴重な経験です。

先輩の接客テクニックや施術を観察しながら、技術を習得していきます。


【多種多様な雑務】

アシスタントは、受付業務やお客様のご案内、会計、予約電話の対応、開店前と閉店後の店内の清掃、タオルなどの洗濯、片付けなども行います。

これらの雑務の中には、美容師としての実務に関係がないように思える仕事もあるかもしれません。

しかし、雑務を通じて美容室全体の仕事内容を把握し、流れを正しく理解しておくことが、スタイリストになったときにも役立ちます。


施術の練習

美容師として一番重要なのは、やはり技術力です。

技術を磨くためには、日々の練習が欠かせません。

開店前や閉店後のお客様がいない時間帯に、カット・カラー・パーマなどを練習します。

サロンによっては、営業時間内に練習できる店舗もありますが、一般的には営業時間前後と休日に行います。

アシスタントならではの悩み

次スタイリストへの道のりは、決して平坦なものではありません。華やかな職種イメージの一方で、多くの美容師の卵たちが壁にぶつかっています

【労働時間が長い】

勤め先にもよりますが、一般的にアシスタントは「朝が早くて夜が遅い」とされています。

開店準備や閉店後の清掃に加え、営業時間前後の技術練習もあるため、自然と拘束時間が長くなるのです。

時には休日に講習や勉強会などがあり、体の疲れがなかなか取れないこともあります。

その結果、生活リズムが乱れて慢性的な睡眠不足に陥る人も少なくありません。


【給料が安い】

美容師のアシスタントの平均月収は、およそ17万円前後です。

この金額は他業界の職種と比べても決して高いとは言えません。

さらに、月収の中から毎月の練習材料費、技術習得の講習費などを捻出しなければならない場合もあります。

仕事のやりがいや達成感はお金に変えられませんが、モチベーションを維持する上では給料も大切な要素の一つです。

労働時間の長さに対してあまりにも給料が低いと、中には転職を考えてしまう人もいます。


【体にかかる負担】

腰に負担のかかる立ち仕事が多く、美容師の中には腰痛に悩まされる人も多く見られます。

また、もう一つ深刻な悩みとして、手荒れの問題があります。

一日に何度も行うシャンプーをはじめ、パーマやカラーの薬剤が皮膚に付いてかぶれてしまうことなどが原因です。

中には、手荒れを克服できずに夢を断念してしまう人もいます。

スタイリストになるには

アシスタント期間を過ごせば、自動的にスタイリストになれるわけではありません。一人前の美容師になるために、押さえておきたいポイントをご紹介します

【技術を磨く】

スタイリストとアシスタントの一番の違いは、技術力です。日々練習を行い確かな技能を身に付け、先輩スタイリストの施術から学びましょう。


【コミュニケーション能力を磨く】

お客様にサービスを提供する美容師にとって、コミュニケーション能力は必須です。

会話力を磨くことで、お客様に心地良い時間を提供できます。

また、ヘアスタイルの完成時にお客様に満足していただくためには、お客様の要望を最大限反映させる必要があります。

日頃から先輩スタイリストの接客の様子や、お客様との会話をチェックし、吸収しましょう。


【スタイリストに昇格するまでは転職しない】

スタイリストになるには、技術の習得度だけでなく、アシスタントとしての経験年数も考慮されます。

アシスタントの状態で離職すると、これまでの下積み期間がやり直しになってしまうおそれもあるので、できればスタイリストになるまで転職はしないほうが良いでしょう。


【昇格試験に合格する】

昇級試験は美容室ごとに独自の基準の下、実施されます。

この昇給試験に合格することが、スタイリストになるための絶対条件です。

アシスタント時代の苦労を経て、憧れのスタイリストへ!

美容師のアシスタントは朝早くから夜遅くまで働き、体力が必要とされるので、激務といわれることもあります。

毎年多くの人が憧れの美容師を目指し、夢を持って美容師業界に飛び込みますが、その大変さゆえ、道半ばで諦めてしまう人がいるのも事実です。

だからこそ、苦労や努力を経てスタイリストとしてデビューできたときには、大きなやりがいが待っています。

自分の担当したお客様がきれいになり、喜んでくれる姿を見たときには、それまでの苦労が報われたと感じる人もいるでしょう。

これから美容師になる人も、現在スタイリストを目指している人も、アシスタント時代の経験を糧に、素敵なスタイリストとして活躍できるよう頑張ってください。





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