美容師の年収はなぜ低い?給与の仕組みと年収アップの方法を解説!

夢があり華やかなイメージがある美容師。
しかし、労働時間などが一般企業に比べて厳しいところも多く、国家資格を必要とする仕事の中では低収入の部類に入るといわれています。
その一方で、トップスタイリストや美容室のオーナーの中には若い年齢で高収入を得ている人も中にはいます。
美容師が年収をアップするにはどうすればいいのでしょうか。
今回は年収が低いと悩んでいる美容師の方に向けて、その理由と高収入が期待できるキャリアアップの方法を紹介します。

1)美容師の年収はどれくらい?
2)美容師の給与の仕組み
3)年収アップを目指すには
4)若い年齢での年収アップや独立も可能

美容師の年収はどれくらい?

そもそも美容師はどのくらいの年収があるのでしょうか。美容師の平均年収と他の職業の平均年収を比較してみましょう

【美容師の推定年収】

厚生労働省が公開している「平成27年 賃金構造基本統計調査」を基に算出すると、美容師の推定年収は次のようになっています。

男女の月給平均は23万2800円(超過労働給与額も含む、手取りではない額)、年間賞与は6万1500円、年収に換算すると285万5100円(月給×12カ月分+年間賞与)となります。

男女別でそれぞれの月給を見てみると、女性の月給平均は22万700円、年間賞与の平均は6万5500円となっています。

年収に換算すると平均271万3900円となります。なお、月給平均は70歳以上が15万円、19歳以下が15万4900円と低く、最も高いのは50歳〜54歳の28万2900円です。

男性の場合は、平均月給が25万2100円、年間賞与は平均5万5000円ですので、平均年収は308万200円と換算できます。

月給平均が最も低いのは19歳以下の16万600円で、最も高いのは35歳〜39歳の35万9300円です。

※引用:「平成27年 賃金構造基本統計調査」
※いずれも理容師を含む数字です。

【美容師と他の職種の比較】

国税庁が公開している「平成27年分民間給与実態統計調査結果」によると、平成27年度に民間企業が1年間に支払った給与の平均は420万4000円となっています。

この金額を参考にすると、美容師の平均年収285万5100円は他の職種に比べて約134万円低い金額です。

一方、美容師と同じく国家資格が必要な職種の年収を同様に算出すると、歯科衛生士の平均年収は353万4300円、看護師の平均年収は478万3100円、薬剤師は533万4900円。

この金額を見ると、美容師は国家資格が必要な仕事の中でも年収が低い職業といえます。

※引用:「平成27年分民間給与実態統計調査結果」

美容師の給与の仕組み

美容師の給与の仕組みは他の職種と異なり、階級や歩合の高さ、指名の数などによって変動します。ここからは美容師の給与の仕組みを紹介します

【階級により給与が異なる】

美容師はオーナー、店長、スタイリスト、アシスタントに階級が分かれています。

多くの場合は技術を身に付け、売り上げをアップすることで給料が上がっていきます。

では、それぞれの階級はどのくらいの給与額なのでしょうか。


オーナー

オーナーの給与は、お店の売り上げから美容室を経営するのに必要な経費を引いて残る金額です。

経営に必要な経費とは、主に従業員の人件費や店舗の賃料、光熱費、広告費などを指します。

店舗の売り上げと経営にどれだけ費用をかけているかで、オーナーの給料は変わります。

平均年収がスタイリストと同じくらいの人もいれば、1000万円以上の人もいるなど、店舗によりかなり開きがあります。多店舗経営をしているオーナーになれば、より高い収入を得ることができます。


店長

美容室に雇われている店長の場合、月給は大体30万円以上です。

なお、店長には人材育成や管理、店舗運営に必要なマネージメント能力や経営に関する知識が求められます。


スタイリスト

スタイリストは月給20万円〜25万円+歩合給となることが多く、基本給以外にもらえる歩合のパーセンテージもお店によって異なります。

スタイリストの中でも、ジュニアスタイリスト、スタイリスト、トップスタイリストと階級が分かれているお店もあり、それぞれ月給に差があります。

ジュニアスタイリストは、アシスタントより上でスタイリストよりは下に位置する階級です。

指名されることが少なく、まだ担当のお客様もほとんどいません。

月給は20万円程度の固定給に歩合給が付きますが、指名がほとんど見込めないことから歩合給はあまり期待できないでしょう。

小規模の美容室ではジュニアスタイリストの階級がない店舗もあります。

ジュニアスタイリストがお店の実技試験に合格すると、スタイリストへ昇格します。スタイリストになれば月給も上がります。

お客様からの指名が増えれば、月給にインセンティブがプラスされます。

スタイリストで経験を積み、売り上げに貢献すればトップスタイリストに昇格することができます。

トップスタイリストにもなれば基本給は25万円ほどで、指名や顧客数、売り上げにより給料が大きく変わるため、自分の頑張り次第で金銭面にも余裕が出てきます。

また、キャリアを積めば、業務委託という働き方も選択できるようになります。

業務委託は個人事業主として開業し、美容室と契約する働き方です。

月給は個人の売り上げの50パーセント〜60パーセントをもらうところが多く見られます。

業務委託で働く人には、独立を目指している人や、結婚して子供がいる女性の美容師などが多く見られます。


アシスタント

アシスタントは歩合給などがつかず、基本給のみとしているお店が一般的です。基本給は低めの13万円〜20万円程度です。

仕事内容には電話応対や受付業務なども含まれます。

スキルを上げるための練習は、早朝や閉店後などお店の営業時間外に行います。

※参考:「JOB GARDEN」

年収アップを目指すには

美容師が年収を上げるには、どうすればいいのでしょうか。年収アップにつながる3つの方法を紹介します

【キャリアアップを目指す】

年収を上げるには、技術を磨いてキャリアアップすることが近道です。

カットやカラー、パーマなどお客様のさまざまな要望に応えるためには、日々練習を重ね、流行のヘアスタイルを知っておくことが不可欠です。

また、指名が取れるようになるには、コミュニケーション能力の向上も大切です。

カラーやパーマのリクエストがあれば美容師は1時間〜2時間くらいお客様と接することになります。

お客様の満足度の高いスタイルに仕上げるには、施術前のカウンセリングで相手のニーズをうまく引き出すことが重要です。

気配りや言葉遣い、会話の内容など、コミュニケーション能力の向上は指名を増やすことにもつながります。


【転職する】

有名サロンや歩合制のパーセンテージが高いサロンに転職するという方法もあります。

アシスタントのまま転職すると、一から基礎のやり直しを求められる場合があるので、スタイリストになってある程度経験を積んでから転職することをおすすめします。

スキルの高いスタッフと働くことで「売り上げを上げたい」とモチベーションが高まり、技術も向上します。


【独立する】

美容師の方の中には、いずれはオーナーになって店舗を経営したいと考える方も多いのではないでしょうか。

オーナーの中には年収が1000万円以上という人もいます。

しかし、オーナーになるには開業資金の調達や人材の確保なども必要です。

経営に必要な自己資金を用意したり、銀行に融資を頼んだりと、ハードルはいくつもありますが、店舗経営が軌道に乗れば一定レベル以上の年収を稼ぐことができます。

新規顧客獲得やリピート率のアップなど、客数を増やすための工夫や経営力も必要です。

若い年齢での年収アップや独立も可能

美容師は努力をすればキャリアアップが望める職業です。

下積み時代は開店前や閉店後にレッスンを行うので、拘束時間も長く体力的に厳しく感じられるかもしれませんが、若い年齢での年収アップや独立、店舗経営を目指している方にとってはやりがいのある仕事といえます。

美容師という一生ものの技術に加え、年収アップを獲得できれば、将来的にも安定して働くことができるでしょう。


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